はじめに
こんにちは、とし(@toshi_kaigo_go)です(^.^)
この記事では
- 共依存って何?と思っている人
- 共依存の特徴について知りたい人
- どうしたら共依存の関係にならないか、又は克服できるのかを知りたい人
このように思っている人に向けて書く記事となります。興味のある方はぜひ最後まで読んでいってみてください<m(__)m>
共依存って何?
介護職員の大切な役割は、高齢者や障がい者などの方々への支援を提供します。しかし、その一方で、介護職員自身が共依存の罠に陥る可能性があります。
共依存とは「自分と特定の相手がお互いにすごく頼り合って、その関係に縛られている状態のこと」を指します。
他人の感情や行動に依存してしまう状態は、まるで風船のようなものです。風船は外からの風や空気の流れに影響されて動くことがありますよね。同じように、介護の場面でも、他の人の感情や行動に左右されてしまうことがあります。
例えば、おじいさんやおばあさんを介護しているとき、その人たちが笑っていれば自分も嬉しくなり、逆に悲しそうな表情をしていれば、自分も心が重くなることがあります。また、その人たちが特定のことを好きだと言っていれば、自分も同じことをしてみたくなることがあるでしょう。
ただし、このように他人の感情や行動にすぐに引きずられてしまうと、自分の気持ちや考えがおろそかになってしまうことがあります。
この共依存の関係は介護職員と利用者にとって深刻な問題となることがあります。以下に、その共依存の特徴と克服方法について考えてみましょう。
共依存の特徴とは
共依存に陥りやすい人には次の特徴があります。
過度の責任感を持っている
介護職員は利用者のことを第一に考える優しい心を持つ人が多いです。過度な責任感を持ってしまうことで自己犠牲の考えが強くなり、身体的・精神的な疲労を引き起こす可能性があります。
この考えが強くなりすぎると「この人のために一生懸命支援しなきゃ」「この人は私の支援がないとダメなんだ」と思ってしまい、相手のできることを奪い、その人の自立を阻害してしまう可能性もあります。
自己評価に依存しやすい人
介護職員は利用者からの評価や感謝の言葉を受けることで、自己評価が高まることがあります。しかし、その評価に依存してしまうことで、他人の評価に振り回される可能性が高くなります。
相手に感謝されると「もっとしてあげたい」「この人にはほかの人よりもいい対応をしよう」と思ってしまうかもしれません。しかし、利用者と私たち介護職員の関係というのはあくまで「専門的な援助関係」であるべきです。信頼関係を築くことは大切ですが、距離感を間違えないよう自分を律することが必要です。
他人との距離感が曖昧な人
共依存の人は、他人との境界が曖昧になることがあります。介護職員が利用者の問題を自分の問題として捉え、過度に干渉してしまうこともあるでしょう。
相手の問題を解決してあげようとする気持ちは大切です。しかし、その問題は相手の問題であってあなたの問題ではない。専門的な立場として相手に寄り添い、相手が抱えている課題を一緒に考え実行していくことが必要です。自分の感情をコントロールできないと相手との境界線がなくなり、本当に必要な支援も見えなくなってしまう可能性があります。
共依存を克服する方法
共依存の関係はお互いにとってデメリットとなることが多いです。では共依存の関係にならない、なってしまったときにどのように克服すればいいのかを考えてみましょう。
自己覚知をして自己肯定感を向上させる
共依存の人は他人の意見や感情に過度に依存してしまい、自分自身の価値を見失いがちです。自分自身を深め、自分の長所や興味を知ることで、自己肯定感を高めることが大切です。自分がどんな人間であり、何を大切にするのかを理解することで、他人の意見や期待に振り回されずに済むようになるでしょう。
健全な距離感を保つ
共依存の人は、他人の問題や感情を自分のものとして受け入れてしまうことがあります。健全な距離感を保つことは、自分と他人を区別し、他人の問題や責任を適切に管理することを意味します。適切な距離を保ちつつ、自分の言いたいことや自分自身が感じている感情を尊重することが大切です。
セルフケアと他者からの支援を受ける
共依存の人は、他人の問題を解決することを優先しすぎて、自分自身のケアを怠ることがあります。セルフケアを行い、自分の健康や幸福を優先することが重要です。また、信頼できる友人や上司などに相談することも共依存の改善に役立ちます。自分の感情や課題を話すことで、新しい視点を得たり、健全なアドバイスを受けることができるでしょう。
まとめ
介護職員は利用者のケアだけでなく、自身の健康も大切にすることが重要です。共依存に陥らないように、適切な距離感を保ちながら、自分自身の大切なことや思いも大切にしながら、バランスを保つことが大切です。充実した介護業務を行っていきましょう。
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