こんにちは、とし(toshi_kaigo_go)です(^^)
男性介護員
「あの利用者さん、また文句言ってる…」
女性介護員
「どうして私の言うことが分からないんだろう」
介護の現場では、利用者さんとの間に様々な価値観の違いが生じることがありますよね。
相手のことを理解できないと思った時、あなたはどうしていますか?
今回は多様な価値観を持つ利用者さんと良好な関係を築くための3つのステップをご紹介します。
ステップ1:相手の背景を知ろう
- 生まれ育った環境: 利用者さんはどんな環境で育ってきたのでしょうか?若い頃の価値観や、経験した出来事が今の考え方に大きく影響しているかもしれません。
- 価値観の形成: 今までの生き方や、大切にしているものが、今の価値観を形作っています。その背景を理解しようと努めることが大切です。
- 具体的な質問をして相手への理解を深める:以下のような質問をしてみるのもいいですよ。
- 「若い頃はどんなことをされていましたか?」
- 「今までの人生で、一番嬉しかったことは何ですか?」
- 「大切にしていることは何ですか?」
ステップ2:自分の価値観と照らし合わせてみよう
- 自分の価値観を振り返る: 自分の考え方が、どこから来ているのかを意識してみましょう。
- 違いを受け入れる: 人はそれぞれ違う価値観を持っていることを受け入れましょう。
- 共通点を探す: 相手との共通点を見つけると、距離が縮まりやすくなります。
ステップ3:共感の気持ちを伝えよう
- 相手の気持ちに寄り添う: 相手の言葉の裏に隠された感情を読み取ろうと努めましょう。なんでそんなふうに言うんだろうなと想像することが重要です。
- 共感の言葉をかける: 「お気持ちよく分かります」や「大変でしたね」など、共感の言葉を伝えることで、相手は安心し、心を開いてくれるかもしれません。安心感を持ってもらえると信頼関係が築きやすくなります。
- 具体的に共感する: 相手の言葉の一部を繰り返したり、具体的な状況を想像して言葉にしたりすることで、より深い共感が伝わるでしょう。
まとめ
多様な価値観を持つ利用者さんとの関係は、すぐに築けるものではありません。
しかし、相手の歴史を知り、自分の価値観と照らし合わせ、共感の気持ちを伝えることを心がけることで、より良い人間関係を築くことができるはずです。
「相手の気持ちを理解するのは難しい」と感じることもあるかもしれませんが、まずは小さなことから始めてみましょう。
大事なことは、相手のことを「受け入れる」ことではありません。
「受け止める」ことが重要なのです。
相手のことをすべて受け入れてしまえばあなたはあなたでなくなってしまいます。
あなたはあなた、相手は相手の価値観があって当然です。
だから無理に受け入れなくていいんです。
「ああ、この人はこういうふうに考えているんだなあ」
ぐらいでちょうどよいのです。
介護の現場では、長い間様々な経験をしてきた人々と出会います。
その多様性こそが、私たち職員と利用者さんの生活を豊かにするものです。
時には、価値観の違いから衝突することもあるかもしれませんが、それを乗り越えることで、私たちは成長し、より人間らしい関係を築くことができるのではないでしょうか。
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